お菓子やアイスに使われる牛乳の種類は?豆乳との違いなども解説

お菓子やアイスに使われる牛乳の種類は?豆乳との違いなども解説

お菓子やアイスを選ぶなら、牛乳の種類にもこだわってみましょう。牛乳は含まれる脂肪分で、いくつか種類が分かれます。プリンやアイスなどに向くのは脂肪成分が高い方です。他にも色々な違いがありますので、ポイントを参考にしてアイスやお菓子を選んでみてください。

お菓子にはどんな種類の牛乳が使われる?

牛乳は料理にも活躍しますが、とくにアイスやお菓子には欠かせない食材です。ただひとくちに牛乳と言っても種類があり、お菓子やアイスには向かないタイプもあります。以下に、牛乳の種類をいくつかご紹介しますので、参考にしてみてください。

一般的な牛乳

一般的な牛乳は生乳を加熱後、殺菌処理を施したもので一番メジャーな牛乳です。衛生的な観念から殺菌をしていますが、牛乳自体の味を楽しめるメリットもあります。またシンプルに牛乳の味を楽しめる分、季節や牛の種類などで微妙に味が変わります。

特別認可を受けた牛乳

特別牛乳は、特別な認可を国から受けて作られた牛乳です。成分が濃厚な点が一般的な牛乳との違いです。高級感のある牛乳で、ホテルやプロのパティシエが良く使います。お菓子やクリームにはぴったりですが、すこし値段が張ってしまう傾向にあります。

さっぱりした低脂肪牛乳

低脂肪牛乳は、通常の牛乳を遠心分離機にかけ、乳脂肪分を取り除いたものです。無脂肪牛乳ほど脂肪分は除かれていませんが、さっぱりした飲み口が特徴でしょう。低脂肪牛乳では、乳脂肪分が0.5~1.5%の間と決められており、ダイエッターにも人気の牛乳です。

無脂肪牛乳は脂肪が少ない

無脂肪牛乳は、低脂肪牛よりさらに脂肪分を除去した牛乳です。生乳からかなりの脂肪分が抜けるので、人によっては味に物足りなさを感じるかもしれません。乳脂肪分が0.5%未満と決められており、脂肪分を取りたくない方向けの牛乳です。厳密には無脂肪ではありませんが、除去が難しい部分以外には脂肪分は含まれていません。

調整された加工乳

加工乳は、生乳に脱脂粉乳や濃縮乳などを加え、味や成分を調整したものです。加えられる成分などには決まりがあり、11種類までとなっています。加工乳は、味が落ちるのでは?と不安に思う方も多いでしょう。

ただ加工乳は美味しくなるように加工しているため、風味や味が普通の牛乳よりもよい場合がほとんどです。とはいえ、加工乳は味が良くても人工的な味には変わりないため、子どもや胃腸の弱い方は避けた方がいいでしょう。

牛乳と似ている乳飲料

乳飲料は、生乳にコーヒーや抹茶など乳製品以外の食材を混ぜたものです。乳飲料は厳密には牛乳ではありません。ただ基準として、乳固形分が3.9%以上と決められています。牛乳が多く含まれているものもあれば、少ないものもありバリエーションも豊富です。子どもに人気のコーヒー牛乳も、乳飲料に分類されます。

栄養価で選ぶなら成分調整牛乳

成分調整牛乳は、ミネラルや脂肪分を取り除いた後で、味や栄養バランスを調整したものを指します。牛乳の成分を調整するので栄養価は高めです。中には水分量を調整して、通常の牛乳よりも濃い味に仕立てているものもあります。

牛乳と豆乳の違いをプリンで比較

お菓子やアイスに使われる牛乳ですが、中にはアレルギーなどの影響で牛乳を使えない場合もあります。そんな時に便利なのが豆乳ですが、豆乳で代用ができるのかを疑問に思う方も多いでしょう。以下に、お菓子のプリンを牛乳と豆乳で作った場合を比較してみます。

色や固さの違い

プリンを牛乳と豆乳で作った場合、見た目にはほとんど違いはありません。仕上がりの固さも見てみると、豆乳の方がやや硬めになり、どっしりとした食感になります。またプリン型から外した時には、豆乳の方がやや外れにくいかもしれません。もし牛乳ではなく豆乳でプリンを作る時には、型に薄く油を塗った方が外しやすいでしょう。

味や食感の違い

プリンで味や食感の違いも比較してみると、滑らかさは牛乳の方に軍配が上がります。また牛乳の方がコクはあり、豆乳はあっさり目の味です。豆乳の方は後味に豆の風味が感じられます。牛乳は卵との相性も良く、豆乳で作ったプリンよりも甘みが感じられるのも違いの1つです。

豆乳にも種類がある?

牛乳の代用となる豆乳には、大きく分けて「無調整」と「調整」の2つのタイプがあります。どちらがお菓子やアイス作りに向いているかといえば、調整豆乳の方です。もし豆乳っぽさを出したいなら無調整がおすすめですが、お菓子などに使うなら調整豆乳を選びましょう。

牛乳は牛の種類も影響

お菓子を選ぶなら、どんな牛から作られた牛乳かもチェックポイントでしょう。なぜなら、牛乳の成分は、牛の種類が大きく影響するからです。日本国内の牛乳は、ほとんどがホルスタイン牛からとれたものです。以下に、日本で一般的なホルスタインと海外で人気のジャージー牛との違いを解説します。

ホルスタイン牛の場合

ホルスタイン牛から取れる牛乳は、乳固形分が高くない分さっぱりした味わいがポイントです。ただ同じ種の牛であっても、餌や育て方で味は大きく違います。そのため日本で販売する時には、一定の基準が設けられています。

ジャージー牛の場合

ジャージー牛は、泌乳量が少ないのが特徴の1つで、高級な牛乳として人気です。乳固形分が高めなので、プリンやクリームなどによく使われます。値段は高めですが、お菓子やアイス作りに向いている牛乳です。

アイスは牛乳の脂肪分で違いがある?

アイスには含まれる乳脂肪分によって「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」の4つに分かれます。このうち一番乳脂肪分が高いのがアイスクリームで、氷菓は一番乳脂肪分が低く、シャーベットに近いでしょう。定義は法律で決められているので、気になる方はパッケージを確認してみてください。

まとめ

牛乳やアイスに使われる牛乳の種類など、疑問が少しでも解消されたでしょうか。牛乳には種類があり、お菓子やアイスに向くタイプは乳脂肪分が高めです。お菓子やアイスを選ぶなら、牛乳の種類にもこだわってみましょう。

もし牛乳の味にこだわったアイスやお菓子が食べたいなら、ぜひ一度「丹後野村牧場(アケイシアファーム)」にご来店ください。毎朝絞りたての牛乳から作られたお菓子やアイスを提供いたします。