アイスクリームの起源やおいしい食べ方とは?詳しく解説します

アイスクリームの起源やおいしい食べ方とは?詳しく解説します

アイスクリームは、乳製品や砂糖などを原料としたクリーミーな冷菓です。同じく、人気のフローズンデザートとしてジェラートがあります。

いずれも夏になると食べたくなるデザートですが、実はその歴史は長く、古くから世界中の人たちに愛されてきたデザートであることをご存知でしょうか。今回は、アイスクリームの起源、ジェラートとの違い、またそのおいしい食べ方についても解説いたします。

1. アイスクリームとジェラートの起源

まず、アイスクリームとジェラートの違いやその起源についてご紹介しましょう。

アイスクリームとジェラートの違い

アイスクリームとジェラートには、乳製品、砂糖、空気という3つの主要材料が共通して使われていることが特徴です。違いはその割合にあり、アイスクリームには空気と乳脂肪が多く含まれており、ジェラートは空気が少なくミルクが多く含まれています。

その違いは、アイスクリームとジェラートは作り方の違いから生じていて、栄養成分もそれを反映したものになっています。

アイスクリームの起源

アイスクリームの発明者は明確ではありませんが、その起源は今から4,000年ほど前の古代中国にまでさかのぼるといわれています。水牛の乳、小麦粉、氷を混ぜたもので、殷の時代の王が好んで食べていたとの記録もあります。

その後、フルーツやハチミツなどを、この氷菓子の上にのせて食べるようになりました。このアイスクリームの原型をヨーロッパに広めたのが、マルコ・ポーロです。13世紀に中国からイタリアに伝えられています。

その後ヨーロッパにおけるアイスクリームは、牛の乳や卵の黄身を含むようになり、貴族だけの嗜好品となっていきました。17世紀には「アイスクリーム」と呼ばれ、チャールズ1世や客を招いて食事をする際に、「アイスクリーム」でもてなしていたようです。

アイスクリームが一般的なデザートになったのは、19世紀になってからです。乳製品産業と冷凍技術の進歩により、安価で大量に製造・販売できるようになったことが、大きな理由です。19世紀半ばには、最初のアイスクリーム製造機が発明され、爆発的に広がっていきました。

ジェラートの起源

ジェラートが最初に作られたのはイタリアですが、その発祥の地については諸説あります。2,000年以上も前、シチリアで山に積もった雪を甘くして食べたものが起源という説もあれば、フィレンツェで作られたという説もあります。ただ雪に甘みをつけて食べたことは、共通した説のようです。

マルコ・ポーロが持ち帰ったアイスクリームの原型とも融合し、その後イタリア国内で独自の進化を遂げたのがジェラートです。バラの香りで風味をつけた話もあり、イタリアらしさも感じます。

アイスクリームとジェラートの作り方と楽しみ方

次に、アイスクリームとジェラートの作り方や食感の違いなどについてご紹介します。

アイスクリームとジェラートの作り方の違い

アイスクリームとジェラートは、乳製品と砂糖を均一に混ぜ合わせ、低温殺菌します。さらに天然または人工のフレーバーを混ぜ、凍らせる前に撹拌して空気を入れます。

アイスクリームは高速で撹拌されるため、たくさんの空気が含まれ、作っているうちに体積が大きくなってしまうのです。またアイスクリームはクリームの量も多いため、脂肪分が多くなります。さらに、アイスクリームには卵黄が含まれているのに対し、ジェラートにはほとんど含まれていません。

卵黄は、安定剤としても作用します。安定剤は、アイスクリームの生地に含まれる水分と脂肪分を結合するのに役立ちます。また安定剤は、食べたときに不快感を与える大きな氷の結晶を生地に含まないようにします。

アイスクリームとジェラートの栄養成分

アイスクリームは、乳脂肪分が8%以上のものを指し、3%以上のものをアイスミルク、それ以下のものをラクトアイスと呼んでいます。

ジェラートは、一般的なアイスクリームに比べて果汁や果肉を多く使っていますが、その分乳脂肪分が4〜8%と低くなっています。つまりジェラートは、アイスミルクに分類されるのです。ただし、アイスクリームよりも糖分が多く含まれていることが一般的です。ちなみに、どちらも多くの砂糖を含んでおり、乳脂肪と合わせてカロリーは高めになります。

アイスクリームとジェラートの食感と味

アイスクリームは、一般的に空気の含有量が多いため、ソフトで軽い食感となっています。しかし、アイスクリームはジェラートよりもバター脂肪が多いため、風味が劣ることがあります。これは、バター脂肪が舌を覆うため、味蕾がアイスクリームの味を感知するのに少し時間がかかるためだといわれています。

ジェラートは、アイスクリームよりもはるかに絹のような食感で、少し濃厚な味になるのです。また、ジェラートは通常、天然のフルーツフレーバーを使用しています。

冷たくて硬く、バターのような口当たりがお好みなら、アイスクリームがおすすめです。一方、より凝縮された味と、脂肪分の少ない滑らかな食感がお好みであれば、ジェラートがよいでしょう。

まとめ

アイスクリームとジェラートの歴史、作り方や味の違いについてご説明しました。「丹後野村牧場(アケイシアファーム)」では、しぼりたての牛乳を用いてアイスクリームとジェラートを作っています。

京丹後の自然のなかで、「丹後野村牧場(アケイシアファーム)」でしか味わうことができない自然の味をぜひお楽しみください。